人事労務ニュース
人事労務ニュース

文書作成日:2025/02/04

企業の年間休日日数の平均は過去最高の112.1日に

就職活動における企業選びの条件として、労働時間や休日を重視する傾向が強まっています。厚生労働省は「令和6年就労条件総合調査」(以下、「調査」という)において、週休制や年間休日総数の状況を取りまとめて公表しており、自社の状況を一般的な水準と比較することができます。そこで調査の中から、週休制と年間休日総数の状況について確認しておきましょう。

[1]週休制の形態
 2024年の主な週休制の形態をみてみると、「何らかの週休2日制」を採用している割合は90.9%(2023年85.4%)で、「完全週休2日制」を採用している企業割合は56.7%(2023年53.3%)となりました。いずれも採用率が大きく上昇していることから、企業において、人材の確保・人材の定着等を検討する中で、休日数を含めた週休制を見直す動きがあったことが考えられます。
 また、週休3日制の割合をみてみると、「何らかの週休3日制」を採用している割合は1.6%となっています。

[2]1企業平均の年間休日総数
 2024年の年間休日総数を1企業平均で見てみると112.1日となりました。2023年は110.7日となっていたことから、1.4日増加しています。この年間休日総数について、2014年以降の10年間の推移を見てみると、新型コロナウイルスの感染拡大で社会が混乱した2021年を除き、全体的に増加傾向にあります。※図はクリックで拡大されます。

[3]勤務間インターバル制度
 勤務間インターバル制度を導入している企業の割合は5.7%で、1企業平均の勤務間インターバルの時間数は10時間40分でした。この勤務間インターバル制度については、先月、厚生労働省から公表された「労働基準関係法制研究会」の報告書の中で導入を促進していく方針が示されており、今後、何らかの法改正が行われる可能性が高くなっています。

 人材採用環境の厳しさが増す中、休日日数の見直しを行う企業がさらに増えることが考えられます。その際には今回の調査結果を参考にするとよいでしょう。

■参考リンク
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。


 
 
   
経営・労務に役立つ
小冊子を無料進呈
(広島県に本社を有する企業様毎月10社限定)


 

 



社会保険労務士
個人情報保護事務所認証


アーチ広島社会保険労務士
法人は、社会保険労務士個
人情報保護事務所の認証
(SRP認証)を受けています。

SRP認証は、社会保険労務
士事務所の個人情報を取り
扱う上での「信用・信頼」の
証です。当事務所は個人
情報保護事務所認証に
のっとり、個人情報を厳重に
取り扱います
詳しくはこちらへ







アーチ広島社会保険労務士
法人は、広島県の次世代育
成支援策の一つである「仕
事と家庭の両立支援企業
登録制度」、「男性育児休業
等促進宣言登録制度」の
登録企業・事務所として、
広島県より登録証を交付さ
れています詳しくはこちらへ




当事務所はチャレンジ25
キャンペーンに参加し、
地球温暖化防止に向けて
取り組んでいます。